不動産買取の流れは?準備や契約の手順も解説

古賀 聖二

筆者 古賀 聖二

不動産キャリア20年

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不動産買取の流れは?準備や契約の手順も解説

手持ちの物件を不動産買取で手放したいけれど、具体的な手続きの流れや必要書類がわからず、不安を感じていませんか。
全体のスケジュール感を把握しないまま進めてしまうと、スムーズな現金化が難しくなるだけでなく、契約時に思わぬトラブルへ発展するリスクもあります。
本記事では、買取依頼前の事前準備から価格決定、売買契約、そして引渡し後に必要な確定申告までを解説します。
初めての不動産売却で失敗したくない方や、段取りよく安心して手続きを進めたい方は、ぜひご参考になさってください。

不動産買取の流れと始める前の事前準備

不動産買取の流れと始める前の事前準備

不動産買取をスムーズに進めるためには、必要書類の確保や相場の把握といった、基礎を固めることが大切です。
まずは、買取査定の依頼前に整える準備について、解説していきます。

必要書類の一覧

まずは本人確認書類と権利証をそろえ、売主としての確認が円滑に進むよう整えておきましょう。
本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードなどを用意し、共有名義の場合は名義人全員分が必要です。
権利証は2005年以前に取得した物件であれば登記済証、それ以降は登記識別情報として発行されていますが、紛失時は司法書士の本人確認手続きにより登記を進めることができます。
あわせて、登記事項証明書を取得し、土地や建物の権利関係を確認しておくと、その後の手続きもスムーズになります。
固定資産税納税通知書は税額精算の目安となるため、手元にない場合は役所で公課証明書を取得しておきましょう。
さらに、地積測量図や間取り図、マンションなら管理規約や修繕積立金の資料も準備しておくと、手続きがより円滑に進みます。

相場情報の収集と活用

相場に関しては、公示地価や基準地価といった公的価格を確認し、周辺エリアの価格推移をつかんでおきましょう。
取引価格情報などのサイトを活用すれば、近い条件の物件がどのくらいの水準なのか、把握することができます。
また、指定流通機構(REINS)が管理するレインズマーケットインフォメーションの統計情報は、地域や築年数を絞り込めるため、市場の傾向を整理するのに役立ちます。
ポータルサイトで売り出し中の価格を見たり、駅からの距離や広さの違いを比較したりして、市場の動きをつかみましょう。
さらに、集めた情報は一覧にしてメモを添え、査定の説明と照らし合わせておくと、納得感が増して不動産会社への質問もしやすくなります。

査定依頼のポイント

査定には、目安を確認する机上査定と、現地要素を反映させる訪問査定があります。
机上査定では、所在地や面積にくわえて間取りも伝え、管理費やリフォーム時期などの情報も整理して伝えましょう。
一方の訪問査定では、日当たりや接道状況なども確認されるため、図面や測量図を手元に置いておくと説明がスムーズになります。
説明の場では、設備の状態や点検内容も共有し、査定の根拠を具体的に確認しておくことが大切です。
あわせて、周辺施設の利便性など、物件の魅力もメモにして要点を伝えると、物件の印象がより伝わりやすくなります。

売買契約締結前に確認するポイント

売買契約締結前に確認するポイント

前章では、事前の準備について述べましたが、実際の取引では条件調整や契約内容の精査が重要になります。
ここでは、価格合意から契約に至るまでの流れについて解説します。

契約条件の決定と確認

事前準備が整ったら、価格だけでなく引渡時期や残置物の扱いも含め、条件全体を整理していきましょう。
引っ越しの段取りは、引渡日から逆算して考え、住所変更などの手続きも並行して進めることが大切です。
また、固定資産税などについては、日割り精算の考え方を統一し、決済日までの流れを明確にしておきます。
抵当権がある場合は、抹消手続きの段取りを確認し、金融機関と司法書士へ相談しておくと安心です。
さらに、契約内容と異なる状態が見つかった場合の契約不適合責任については、買主が不動産会社であるため、通常は売主の責任が免責となります。
測量図や管理規約は、条件確認の裏付けとなるため、契約前に写しを用意しておきましょう。

買取価格の決定と調整

買取価格は、査定結果と相場情報を合わせて検討し、立地や建物状態の評価を積み上げて決まります。
合意を進める際は、集めたデータを一覧で示し、同じ資料を見ながら根拠を共有するようにしましょう。
疑問点があれば質問をまとめて伝え、評価の考え方を不動産会社に確認すると、準備も進めやすくなります。
また、金額の話だけにこだわらず、引渡日の調整や手続きサポートの有無など、総合的な条件で満足度を高めましょう。
住み替え費用については、引っ越し業者のキャンペーンや電力会社のプランなども活用した家計管理も大切です。

売買契約書の主要条項

売買契約書では、代金の支払い方法や引渡日を確認し、当日の役割分担を文章で明確にしておきます。
手付金は、契約の意思を示す預り金のため、金額と支払日を明記して、受領方法も合わせて確認しておきましょう。
また、違約金は、予定変更が生じた場合の取り決めのため、解除条件や通知方法もあわせて確認しておくことが大切です。
特約事項は、残置物や設備の取り扱いなどの個別条件を補う欄であり、口頭での合意内容も必ず反映させます。
さらに、署名捺印には実印や印鑑証明書を準備し、契約書に貼る収入印紙も事前に金額を確認して進めましょう。

売買契約締結後の引渡しと確定申告の手続き

売買契約締結後の引渡しと確定申告の手続き

ここまで、契約までの流れを解説しましたが、売却完了後の決済手続きや税金の申告についても、おさえておきましょう。
最後に、物件の引渡し当日の動きと確定申告の手順について、解説していきます。

決済と引渡し前の準備

契約後は、決済日までの準備を時系列で整理し、残代金受領の段取りを整えていくと、当日の動きも想像できます。
抵当権がある場合は、金融機関から必要書類を受け取り、司法書士と連携して抹消手続きを進めましょう。
鍵や取扱説明書は本数や保管場所を確認し、設備保証の書類もまとめておくと、受け渡しの説明も短くまとまります。
また、設備点検については、給湯器や水回りなどを軽く確認し、引渡日に向けて連絡事項を整理しておくと共有しやすくなります。
室内の最終確認では、窓の施錠やメーター位置も含め、引渡後もわかりやすい状態に整えて、鍵の置き場も見直しましょう。
固定資産税などの精算は、日割り計算の前提をそろえ、事前に明細を作っておくと、当日の精算がスムーズになります。

引渡し当日の流れ

引渡し当日は、金融機関や司法書士事務所などで手続きをおこなうため、本人確認書類と実印を持参しましょう。
まず残代金の入金確認をおこない、領収証や精算明細を受け取って、書類の枚数もその場で確認します。
鍵の受け渡しと書類提出を進める際は、管理規約などの資料も一緒に渡し、スペアキーの本数もチェックしましょう。
また、検針票を基に電気や水道の使用状況を整理し、引渡日までの光熱費を把握しておくと、支払いの見通しも立ちます。
最後に、必要に応じて現地立ち会いをおこない、室内の状態と付帯設備を確認して、引渡しは完了となります。

確定申告と節税対策

売却後は、売却による利益である譲渡所得を計算し、確定申告が必要かどうかを整理しておきましょう。
譲渡所得は、売却価格から取得費、および印紙税や登記費用などの譲渡費用を差し引いて、算出することができます。
判断に備えて、購入時の契約書や領収書を集め、取得日と売却日の記録も合わせて確認すると、計算が明確になります。
なお、申告は売却した年の翌年におこなうのが一般的であり、例年2月16日から3月15日の期間内に提出しましょう。
特別控除などの制度は、居住用かどうかといった要件があるため、早めに該当の有無を確認しておくことが大切です。

まとめ

不動産買取を円滑に進めるには、必要書類を事前に整え、相場を把握したうえで査定準備を進めることが大切です。
実際の取引では、査定結果を踏まえて価格や引渡し日を調整し、契約書や特約事項を確認して締結します。
契約後は決済と引渡しを終え、翌年2月16日から3月15日に確定申告をおこなえば、売却手続きは完了します。

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